マンガ超ひも理論 我々は4次元の膜に住んでいる
『マンガ超ひも理論 我々は4次元の膜に住んでいる』
川合光 編著
高橋繁行 作画
『はじめての<超ひも理論>』著者の川合光さんの本の方が詳しく書かれているが、こちらの方はもっと一般向けの本で、楽しく分かり易く超ひも理論を解説してくれている。マンガなので、あっというまに読み終えてしまった。
超ひも理論でのDブレーンの発見から推測される我々の宇宙が4次元の膜宇宙なのではないのかとする話は同じである。超ひも理論の研究者は無数の宇宙があるとするランドスケープ宇宙論などよりも、ビッグバンとビッククランチを繰り返すサイクリック宇宙論の方が気に入っているように思える。こちらの方が理論面で矛盾が無いという。
疑問なのは、ランドスケープ宇宙論などが、この宇宙の物理定数があまりにもうまく調整され過ぎていることの理由から導き出されているように思えるのだが、そのことに関しての話が出てこないのは残念だ。