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地球外生命9の論点

『地球外生命9の論点 存在可能性を最新研究から考える』

著者:立花隆 佐藤勝彦 長沼毅 皆川純 菅裕明 山岸明彦 重信修治 小林憲正 大石雅寿 佐々木晶 田村元秀

BLUE BACKS

2012年に発行された本なので、その後(2015年)に東京大学出版会から発行された、より包括的な『宇宙生命論』と比べると見劣りがするかもしれないが、「極限生物にみる地球外生命の可能性」、「光合成に見る地球の生命の絶妙さ」、「共生なくしてわれわればなかった」などは新鮮に受け止めた。

この本の著者たちは宇宙生命の存在に関して、近年の系外惑星の大量発見、ハビタブルゾーン内にある多数の惑星の発見などから楽観的な考えを持っているように思える。ところで、この本には、特に知的生物の存在可能性に関して、地球史、特に地球表層環境の歴史的な視点に関するものが含まれていないので、「甘さ」があるような印象を感じる。

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