宇宙の始まり、そして終わり
『宇宙の始まり、そして終わり』
著者:小松英一郎・川端裕人
日本経済出版社
理論物理学者ではなく、宇宙観測に携わる科学者サイドからの「宇宙の始まりと終わり」についてまとめた本である。共著にはなっているが、実際の著者は小説家の川端裕人さんで、宇宙背景放射などの観測で有名な小松英一郎さん(マックス・プランク宇宙物理研究所所長)の話を聞きながら本にしたものである。このため、内容は小松英一郎さんの世界そのものである。
宇宙背景放射(CMB)のデータから読み解けるものを分かりやすく解説されている。更にインフレーション理論を証明するためのBモード変更やダークエネルギーが定数であるか否かを観測によって検証しようとする試みなどについて展開されている。
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