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重力波は歌う

『重力波は歌う』

著者:ジャンナ・レヴィン

発行所:早川書房

重力波の存在はアインシュタインの一般相対性理論により予言されていた。2016年はアインシュタインの論文100周年にあたるとのことである。この本は、この直前にあたる2015年9月14日に、米国のLIGOで観測された世界初の重力波観測にまつわる物語である。

2016年2月11日にこの観測に関する発表が行われ、日本ではその10日後にNHKの「サイエンスZERO」で紹介された。この番組を見て、重力波がまさか観測されるとは‥と思ったと同時に、この重力波の波形から、この重力波の元は「10億年前に起きた太陽質量の29倍と36倍のブラックホールが合体し60倍のブラックホールになった」ことが分かるという。なんでこんなことまで分かってしまうのか物理理論には本当に関心してしまう。

ところが、この本は重力波についての解説はほとんど書いていない。本の主題は重力波の観測に関わる人間ドラマである。

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