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重力波とはなにか

『重力波とはなにか』

著者:安東正樹

発行所:講談社 BLUE BACKS

昨年9月14日に米国のLIGOで初めて重力波が観測されて以降、その意味が知りたくてその後に出版された本を探していた。2冊あったが、そのうちの一冊がこの本である。宇宙論関連の新書やBLUE BACKSは正直言って、翻訳本と比べて内容的に物足りない本が多いという個人的印象をもっていたのだが、この本は違う。

焦点が重力波観測、重力波の意味、天文学にとっての重力波観測の意義などがやさしく、しっかり書かれている。最後に簡単ではあるが、究極の重力理論と目される理論の検証手段としての意味合いなどについても触れられている。先の『重力波は歌う』や放送大学の講義に出てきた重力波観測の本題に辿り着けた気がする。

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