宇宙生命論
『宇宙生命論』
著者:海部宣男、星元紀、丸山茂徳など総勢23人 東京大学出版会 2015年7月30日初版
膨大な数の系外惑星の発見、地球型岩石惑星の発見が相次ぐ中で、地球外生命の存在しそうな星の発見が現実味を帯びてきている。このため「アストロバイオロジー」という分野が宇宙科学の中心テーマになってきた。 この本は、天文学・地球惑星科学・生物学・人類学の研究者の6年にわたる共同作業から生まれたものだとのことである。各分野の第一線の研究者23名の研究者の労作であり、非常に包括的かつ内容の深い「宇宙生命論」になっている。
【目次】 第1章 生命とは何か 1-1 生命の定義/1-2 生命の潜在的多様性 1-3 生命の連続性と地球型生物の世界/展望 生命発生研究の将来 第2章 地球史と生物進化 2-1 生命の起源/2-2 地球環境と生命の共進化 2-3 地球生命史から宇宙生物学の体系化へ 展望 地球史および生物進化の理解とアストロバイオロジー 第3章 ハビタブル惑星 3-1 惑星形成論/3-2 スーパーアース研究の現状 3-3 水の取り込み/3-4 ハビタブル惑星の条件 展望 生命存在可能惑星の理論研究の現在と将来 第4章 地球外生命の探査 4-1 太陽系内探査/4-2 太陽系外惑星探査 展望 はたして地球外生命はみつかるか 第5章 人類・文明と宇宙知的生命探査 5-1 知能の進化と科学文明にいたる道/5-2 第4の生物,ヒト 展望 宇宙文明とその探査